地方移住者が語る仕事の探し方

田舎で役立つ資格

トラクター免許

第1位 自動車免許

田舎では公共交通機関が十分ではないので、移動手段の確保は必須。
単身者であれば原付バイクや自転車でもOK。
ただ営業職に就くならやっぱり普通免許は必要となる。

第2位 食品衛生責任者

食品衛生責任者の資格があれば、田舎で蕎麦屋やカフェを開業できる。
高速道路のICと有名観光スポットの間に狙いを定めて、お店をオープンするスタイルは都会人の夢。
勤め口を探すときも、乳製品加・食肉・食用油脂などの加工工場での採用が有利になります。

第3位 旅行業務取扱管理者

田舎の魅力を再発見して、エコツーリズムサービスを提供する事が流行っている。今は地元観光協会やNPO法人が主体的に動いています。
それらの団体に登録して活動することもできるし、資格さえあれば自ら旅行商品を企画・販売する事も可能。
小資本で始められるので田舎での起業方法として現実的です。

第4位 健康

最後は資格じゃなくてご免なさい。
でも田舎暮らしで一番大事なのは「健康・体力」なんです。

都会でサラリーマンをやっている人は気づいてないけど、田舎の人はほとんどが自営業者。
しかも農業やりながら、食堂運営・自伐林業・宅配ドライバーまでやっていたりします。
職業を2~3個持っている人が多く、ちょっと働いてみるという軽いノリだったりする。
だから田舎でやっていくには、健康で体力があるというのが前提ですね。

具体的な仕事の探し方

①町役場の職員

協力隊

既に移住先候補が固まっている人は、役所のHPを隅々までチェックしてみましょう。
運が良ければ、一般行政職員を募集しているケースがある。
あまり面白みはないかもしれないけど、都心のサラリーマンがスムーズに移住できる最有力の就職先です。
町役場の職員になれれば、とりあえず生活に困ることはないでしょう。

②地域おこし協力隊

地方自治体が都市住民を受け入れて、地域協力活動に従事してもらう制度。
総務省が音頭を取っている地方活性化政策のひとつ。

向いている人 向いてない人
  • 人情味がある人
  • 情報発信能力が高い人
  • 根気強く物事をすすめられる人
  • 指示待ち人間
  • 依存心が強い人
メリット デメリット

いままでと全く異なる環境で仕事をする事になるので刺激的。自己管理さえしっかりしてれば、裁量権があり仕事にやりがいを感じられる。

働きが悪いと地元民から相手にされない。隊員が経費を使うのに議会承認&説明責任が必要で、機動性に欠ける。契約は最長でも3年間なので、その後どうするかを常に考えて行動する必要がある。

どのような募集があるのかをチェックしたければ、「地域おこし協力隊員」のHPをご覧ください。

③民間企業

30代前半ぐらいまでの若者なら、田舎にだって民間の勤め口は結構ある。

問題は中高年層。
やはり年齢が上がると地方での働き口が極端に減るのは否めない。
それでも運送会社のドライバー・建築関連・介護系ならある。

給料が安いので家族持ちだと厳しいけど、田舎での生活コストは安い。
夫婦共働きを前提とすれば、最低賃金であってもやりくりは可能。

移住当初は良い仕事につけなくても、与えられた環境で真面目にやっていると、地元の有力者からもっと良い環境の仕事斡旋があるものです。
そのような仕事はネットでいくら探してもたどり着けない。
とりあえず仕事を決めて地域コミュニティに入り込めれば、その後の心配はあまりせずとも何とかなるものです。

狙い目は職人仕事。
家具職人など後継者がいなくて廃業する人が多いので、事業継承させてもらうと良い。
既に基盤があるなら、引き継いでからネット通販で販路拡大という事も可能。

あと農業も見逃せません。
地方に行くと耕作放棄地がたくさんあります。
これらを格安でレンタルして再生させた成功例は結構あります。
ただ農地は地縁がないと譲ってもらえないので、田舎で数年暮らして話を待つしかないでしょう。

ワークライフバランスセミナー

最初の一歩は、都心から地方移住者向けに職業紹介をしている転職サポートサービスを利用するのが現実的でしょう。
例えば、ビズリーチには地方創生支援室があり、登録者向けに定期セミナーを実施しています。
このような機会を利用して、理想像だけでなく失敗例も聞いてくると良いでしょう。
事前に落とし穴が分かっていれば、事前準備を怠らない事で回避できるかもしれません。

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