「ビズリーチ」の戦略について

求人サイトではない。
転職エージェントでもない。
新カテゴリーの転職支援プラットフォーム。

「ビズリーチって何なの?」という疑問を解消する為に、渋谷のビズリーチ本社を訪問。
今回の取材にご対応いただいたのは、マーケティング部の杉内様と広報の伊藤様。

打ち合わせ風景

インタビュー記録(取材日:2015年7月)

ビズリーチのサービスを一言で表現すると何と呼ぶべきですか?

一言で言うならば「人材マッチングサービス」ですね。
「良いところがあれば転職したい」や「自分の可能性を試してみたい」と考えるビジネスマンと、「優秀な人を採用したい」と切望する企業が出会えるプラットフォームを提供しています。

求人サイトや転職エージェントと何が違うのですか?

求人サイトは、求人情報はオープンになっているけどキャリア相談はできない。 そして転職エージェントは、相談は出来るけど自分の意向に合わない求人ばかりを紹介されることも多い。
そのような既存サービスの問題点を解決したのがビズリーチです。
求人サイトと転職エージェントのいいところどりをしたハイブリッドサービスだと思ってください。
ビズリーチへ登録すれば、次の3つの機能を利用できます。
①求人情報を閲覧してダイレクトに応募
②経験豊富なヘッドハンターへキャリア相談
③企業担当者からのスカウト連絡を受け取る

ライバルとなるサービスはどこですか?

似たようなサービスはありますが、完全に同レベルのサービスを提供している企業はないです。
ハイクラス領域において、企業担当者が転職希望者に直接アプローチしてくるという転職サイトはありません。

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ビズリーチを利用している人はどのような人達ですか?

情報感度が高くて、ご自身で情報の取捨選択を出来る人が多いです。
あとエグゼクティブ層向けの求人が多いので、一般的な人材紹介会社と比較すると年齢層も給与水準も高い人達が多いのが特徴です。

ビズリーチを利用する為の条件ってあるのですか?

年収や年齢の制限はないです。
ただ、ハイクラス層をターゲットとしているので、そのような方に利用していただくとビズリーチとの相性はとても良いと思います。
ちょっと付け加えると、登録時のデータを基にハイクラス会員とタレント会員に振り分けさせていただきます。

ハイクラス会員になる為の基準って何ですか?
年収ですか?

年収も大事な要素ですがそれだけではありません。
明確な基準は社外秘なのですが、職種や職務履歴で総合的に判断させていただいています。

具体的にハイクラス会員ってどのような業種の人が多いのですか?

メーカー・金融・IT・コンサルといった業種の人達が多いです。
会員さんをフォローしていると分かるのですが、本人は自分のキャリアがハイクラス層だと気がついていない人がとても多いようです。例えば大手メーカーで活躍している40歳の課長などもそうですね。

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ハイクラス層向け求人の傾向について教えてください

知見と経験・管理能力が備わっている人へのニーズが強いです。
大手企業の場合だと、新規事業部の部長さんを中途採用したいという要望が増加中です。ビジネスサイクルが早まっているのでプロパー社員を育てる余裕はなく、社外から適任者を求める傾向があります。他にも経営企画や海外案件(米国・中国・シンガポール)も多いです。
中小企業では、後継者探しという課題があります。その他にも第2創業期に伴う幹部候補(CFO・CTOなど)、技術者出身の社長が経営のプロ・セールスのプロを招きたいという様々な要望があります。

中小企業の場合はもの凄くニーズがニッチですよね。
マッチングが難しそうですがどうやって実現しているのですか?

ヘッドハンターからのアプローチもありますが、中小企業やベンチャー企業の場合は社長や役員自らが候補者へ直接スカウトのオファーを出しています。
そして、オファーを受け取った会員さんは個人情報(氏名・住所・電話番号)を明かさなくても、そのオファーに返信してさらに詳しい条件面のヒアリングをする事が可能です。
意向が上がり採用面接を確定させるまでは、会員番号と職務経歴書だけでやり取りが成立する仕組みとなっています。

地方企業からの求人ニーズもあるのですか?

ビズリーチはネットで完結できるので、日本全国どこからでも求人情報が寄せられます。
地方創生というテーマには積極的に取り組んでいて、西日本新聞と共同でイベントを開催しています。
ハイクラス層の中には、年収ダウンしても地方でやりがいのある仕事をしたいというニーズも多くあります。

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最後に、ビズリーチを使うメリットをまとめてください

最大のメリットは、ビズリーチに登録すると自分の市場価値が分かるという事です。
ログインすれば自分の職務経歴書の閲覧状況を数字で把握する事が出来ます。さらに企業にとって魅力的なキャリアであれば、必ずスカウトの連絡が届きます。
自分のキャリアを登録して、どれだけのオファーが届くのか試してみる事をおススメします。本格的に転職活動を始めるのは、興味深いオファーを受け取ってからでいいでしょう。まずは準備を始める事です。

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